リフォーム写真集・9
★★コートのデザインリメイク★★
●BEFORE● ベージュのステンカラーコートです。 お客様の実際のお直しです。 お母さまが若かりし頃に愛用され、 受けついだなんて、素敵ですね。 でも、デザインを自分らしく変え、 色や素材を生かして、 生まれ変わらせたい・・・ とのご要望です。 ベースの形を保ちつつ、 元気でキュートなデザインを ご一緒に相談して決めました。 変えたい所は、 地味な襟、 ボリュームのある袖のギャザー、 ロングの着丈、 シャツっぽいボタンです。 |
→ | ●AFTER● こんなに可愛く変身しました! お母さまも、 ビックリされるんじゃないでしょうか。 お客様のお好みの、 千鳥チェックの生地をポイントにし、 襟は高めのスタンドカラーに。 横で2つのボタン止め。 袖はギャザーを取って、 タイトなラインにして、 カフスも太く作りました。 丈はばっさりカットして、 全体のシルエットを、 Aラインにしたので、キュートです。 ボタンホールを隠すため、 千鳥生地で比翼の前立てを作り、 大きめ白パールボタンで飾りました。 肩幅もかなり小さくしましたよ。 |
①毎度毎度、まずは分解作業から始まります。 一針一針、糸を抜くんですね。 地味な作業です。。。 |
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②こちらの写真は、肩と袖をはずした所です。 そして、肩幅を詰めますが、 肩幅つめ作業の写真は、今回はココまでです。 同じ作業は、こちらにもあります。 |
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③袖口の作業にかかりましょう。 これが元々の写真です。 たっぷりギャザーで、 細めのカフスが付いています。 |
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④新しいカフスを作ります。 お客様のお選びになった、 ベージュ系、千鳥格子柄です。 手前半分は、芯のため、白くなっています。 |
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⑤カフスを作っています。。。。 |
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⑥初めについていたカフスははずしました。 ギャザーも取って、タイトな袖を作りました。 そして、 右のチェックのカフスを付けるのです。 |
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⑦カフスが付きました。 幅も太くなって、 ③とはかなり変わりました。 |
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⑧カフスは実際には開きません。 「開き見せ」という方法です。 飾りボタンを付けているところです。 |
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⑨袖の完成です! |
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⑩さて次は、身幅を狭く(細く)しながら、 全体のシルエットを、Aラインに作り変えます。 が、元々ウエストにはベルトループがあり、 今回は、ベルト無しなので、 ループも取ってしまいます。 |
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⑪丁寧にはずしました。 右側に、付いていた跡が見えます。 |
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⑫更に、脇にサイドポケットも付いていました。 今回は、ポケット無しなので、 こちらのポケットも取り外します。 ポケット口の上に、先程の、 ベルトループ跡が見えます。 |
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⑬ポケットをはずしている写真です。 |
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⑭はずしたら、向こう側がすっかり見えます。 脇にスリットが開いているだけになりました。 ただの穴になってしまいました。 |
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⑮これが、はずしたポケット袋です。 |
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⑯では、いざ、身頃を縫い細めていきます。 |
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⑰さてお次は、この、前の部分です。 「前立て」といって、 ワイシャツと同じ仕立てになっています。 ジージャンなども、これと同じです。 とにかく、この小さなボタンが、よけいに シャツっぽさをかもしだしていて、 やっぱりコートには、大きめボタンですよね、 ということになったのですが、 ボタンホールが小さいのです。 そこで、このボタンとボタンホールは このまま使う事にして、 別生地で隠してしまう事にしました。 |
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⑱千鳥チェック生地で、 比翼仕立てにしてみました。 白いボタンは、飾りなのです。 実際は、⑰のボタンで止めて着ます。 ジーンズのボタンフライと同じ仕組みです。 |
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⑲さあ、クライマックスの、襟です。 ここはプロにお任せください。 元の襟を取り外して、 別生地で、新しく設計した襟に取り替えます。 |
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⑳60年代(シックスティーズ)を意識した、 スタンドカラーになりました! 襟の高さは、かなり高め。 しかも、お客様の首にしっくり沿うように 計算されています。 |
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21:最後に、寒い季節に活躍する、 ウールのライナーも、 表地に合わせて、サイズを調整します。 このライナーは、取り外しができますから、 外せば、春と秋に着られます。 |
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22:ライナーも完成です! ボタンで脱着可能なのです! ご協力、ありがとうございました! お母さまによろしくお伝えくださいませ。 |