リフォーム写真集・8
★★スカジャンの再成とサイズ直し★★
スカジャンの修理や、サイズ直しは、 当店でも人気のお修理です。 こちらは、 お客様の実際のお直しです。 真ん中の赤いラインで、 お修理前と後を分けました。 実は、もともと、 裏地のキルティングのワタが、 かなりボリュームがありました。 着ぶくれて、モコモコ状態でした。 お客さまにご協力いただき、 ワタはすっかり取っていただきました。 ワタを抜くために、縫い目をかなりほどき、 元の形が想像できません。 今回は、傷んだところも直しながら、 全体にサイズを小さくします。 袖の丈が、かな〜り長いので、 かな〜り短くして、 袖の太さ、袖口の太さ、 胴体の太さ、お尻周りの太さを 細くしました! 素材は、黒側が綿別珍(ベロア)、 青側が、シルクサテンです。 もちろんリバーシブル! |
●FRONT● BEFORE←| |
→AFTER |
●BACK● AFTER←| |
→BEFORE |
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※リブについてはこちらもどうぞ。 ①お直しは、 ワタを もぎ取ったところから始まりました。 初めてスカジャンの中をご覧になる方には、 ちょっと目の毒かもですね・・・。 すごい事になっています。 |
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②では、袖の長さを短くします。 リブも擦り切れてボロボロですが、 オリジナルを残したいとのご要望なので、 リブはそのまま使います。 |
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③慎重に、一針一針、糸を抜いていきます。 リブも傷つけないように。 糸がだいぶモロくなっていました。 根気です。 |
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④さあ、リブがとれました。 |
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⑤袖口を細くするので、 リブ(手首周りのサイズ)も細くします 触ると崩れそう。 慎重に。 |
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⑥袖丈は、この白いラインまで短くします。 そこに、このリブが付くんですね。 |
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⑦ミシンでリブを付けています。 とにかく慎重に。 |
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⑧付け終わってから、余分な布をカットします。 |
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⑨写真がボケている! すみません!! でもこれで 袖が細くなって、丈も短くなりました! |
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⑩もちろん、 リバーシブルなので、 裏側も同じように付けました。 |
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⑪さて次は、 胴回り〜すそ周りを細くします。 サテン側のすそのリブをほどいている所。 毎度の、丁寧な糸抜きです。 古着は、生地自体が弱っているので、 優しく接することが重要です。 |
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⑫リブの辺りを、ベロア側からもはずしました。 わ! すごいホコリがこびり付いています。 こういったホコリは、繊維のクズで、 古着にはあるのが当然なので、 ビックリしないで下さい。 |
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⑬ちゃ〜んと、いつもお掃除してますので、 ご安心を! ここまでは、クリーニングに出しても取れません。 古着は、糸が弱っていたり、 繊維クズがたまっていくので、 定期的にメンテナンスすれば、 気分もスッキリするし、 見落としがちな傷も、早期発見できます。 |
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⑭さあ、リブをすっかりはずしてしまいました。 |
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⑮すそ幅を細くした分、 リブをこれだけカットしました。 左身頃側も同じ分カットします。 そして、元のとおりに組み立てていきます。 |
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⑯また写真がボケてしまいましたが、 リブがすっかり元に戻って、 直したなんてわからないくらいです。 |
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⑰もちろんサテン側も同じ作業で、 完璧です! |
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完成です! 表、裏、 そして左右とも、 細身のタイトになりました。 初めは、綿も入っていたので、 見違えるくらいカッコ良く変身しました! オリジナルのパーツなので、 お直しした事は、 誰も気づかないかもしれませんね。 それが当店の理想です。 ご協力、ありがとうございました。 ※リブについてはこちらもどうぞ。 |