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ユニオン・スペシャル


(写真は、当店のミシンです)

ジーンズにチェーン・ステッチを初めて使用したのは、
リーバイ・ストラウス社=リーバイスです。
リーバイスの工場では、チェーン・ステッチ専用の
ユニオン・スペシャルというミシンでジーンズがつくられていましたが、
2004年の初め、アメリカのリーバイス工場がなくなってしまってから、
このミシンは正真正銘、幻となってしまいました。
それ以前もユニオン・スペシャルは、リーバイス社だけのミシンで、
販売はされておらず、閉鎖された工場から
限られた所にしか渡りませんでしたから、購入は非常に困難でした。
しかも、長い間働いていたミシンですから、
ミシン自体がアンティークでもあり、
入手できたとしても、今では修理できる人さえほとんどいないので、
メンテナンスだけでも、時間と費用がとてつもなくかかる、
いわばクラッシック・カーを維持するような、そんなミシンなのです。

ビンテージのジーンズは、ビンテージのミシンで直したい
・・そんなご要望が大変多く、また私もミシン好きだった事もあり、
なんとかメンテナンスを終え、
ユニオン・スペシャルによる裾上げを始める事となりました。
古いミシンの為、時には病気もあるかもしれません・・・
そんな時はすぐ治療の手配をいたしますが、
お客様にはお待ちいただくことでご迷惑をおかけする事になります、
なにとぞご理解の上、お許しくださいませ・・・。

ユニオン・スペシャルといえば、裾上げ専用ミシンが一般的ですが、
当店のミシンは、裾上げ専用ではございません。
ベルト付け、Gジャンの縫製など、どこでも縫えてしまうタイプのミシンです。
いずれはそんなお直しもこのミシンで・・と考えていますが、
現在の所は、裾上げのみでお受けしております。ご了承下さいませ。




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